代表取締役社長

成瀬 正

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社は、1949年埼玉県川越市に特殊鋼製造会社としてスタートしました。
この間お客様のニーズに合わせた金属材料を開発する提案型特殊鋼メーカーとして日本のものづくりの基盤を支えてまいりました。

本年1月1日には100%子会社の株式会社新報国製鉄三重を合併し、名実ともに研究、製造、販売の三位一体化を図り、さらなる飛躍を目指すこととなりました。

当社の主力製品の第一は熱膨張しない鉄― 低熱膨張鋳鋼品および低熱膨張鍛鋼品(インバー合金、アンバー合金)―です。 当社が開発した熱膨張を非常に低く抑えた極低熱膨張合金(高剛性ゼロインバー、スーパーインバー)は、ナノレベルで制御が必要な半導体製造装置、液晶パネル/有機ELパネル製造装置の中核部品として鋳鋼品・鍛鋼品ともにご採用いただいております。また、大面積でサブミクロン平面度を実現する各種ウエハ用精密研磨定盤においてもお客様から高い評価を得ております。
これらの低熱膨張合金は熱膨張係数をゼロから1ppm単位で調整し、耐食性、被削性や剛性などお客様の多様なニーズにお応えする合金を開発することで多くの低熱膨張合金材質を保有しており、ご使用に最適な材質を推奨し提供させて頂くことが可能です。

二つ目の主力製品は耐熱鋼および耐摩耗鋼です。石油掘削や天然ガス掘削において日本が世界に誇る高品質シームレスパイプ生産を支えるシームレスパイプ用穿孔工具をお客様との共同開発や自社開発により国内ほとんどのシームレスパイプ製造工場に供給しております。
このような開発を通じて蓄えられた技術力で多種類の耐熱鋼および耐摩耗鋼を持ち汎用材では実現できないラインアップで製鉄所の上工程、グラスウール製造向け、バイオマス発電ボイラ向け等の部品を提供し、提案型の営業でお客様のお役にたっております。

上記のような当社の特色である提案型金属材料メーカーとしての基盤は、充実した研究開発部門を持っていることです。
50㎏試験高周波溶解炉、熱処理試験設備、材料特性評価や金属組織を観察できる走査型電子顕微鏡(SEM)等充実した研究開発設備や評価設備を備えており、自社開発およびお客様との共同開発、外部の研究所や大学とのコラボレーションにより新合金開発および既存保有合金の高機能化へ向け多くの研究員が日々開発に取り組んでおります。

この研究開発部門の基盤の上に、徹底した作りこみ技術に裏打ちされた鋳鋼製造の主力部門である三重工場は、3トン、1トン、700㎏、500㎏、100㎏の豊富な高周波溶解炉を持ち、合わせ湯で単重約4トンの部品まで製造出来ます。
長年培ってきた他社の追随を許さないスラグ精錬技術、蓄積された鋳造方案に加え鋳造シミュレーションによる検証により、さらなる品質向上、納期短縮、コスト削減が可能となりました。また三重工場周辺に集積された機械加工や表面処理の協力会社との強固な連携体制を実現し完成部品まで提供可能な総合金属材料メーカーとしての地歩を固めました。

埼玉本社は、研究開発部門、営業部門、管理部門とともに素形材部門があります。 素形材部門は研究開発した製品を長年の技術指導の中で作られた国内/海外のネットワークを活用し、各種低熱膨張鍛鋼(インバー鍛鋼、アンバー鍛鋼)、特殊圧延、伸線材、鋳鉄系材料、鉄鋼用小物ロール、また鉄系以外のサファイア等のラッピング(研磨)用スズ定盤、銅定盤、さらには当社独自のセンタレス研磨技術でチタン線材等の難加工材の真円加工も行っており、金属材料全般に渉って幅広く対応しております。

当社は今後とも、特殊鋼を中心に、金属材料全般におけるニッチな分野でプロフェッショナルとしてお客様の多様なニーズにお応えしてまいります。

2017年1月1日

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